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今年に入って3件目の・・・。

March 25th, 2008

robin.jpg 先週の金曜日脾臓摘出術を行いました。13歳のラブラドールが急に倒れ、何処かわからないけれど痛そうにしているということで来院されました。血液検査してみるとHt値が16%、エコーでは脾臓から連続した腫瘍が確認されました。何かのきっかけで脾臓にできた腫瘍から出血が起こり倒れたのでしょう。すぐに手術をしたかったのですが、ちょっと動くと倒れてしまうような状態だったのでたっぷりと点滴し、乾燥プラズマによる成分輸血を行い手術に挑みました。高齢で危険を伴う手術でしたが、無事に終えることができ高齢とは思えないほどの回復力で元気になっています。とはいえ病理検査の結果次第ではさらなる治療が必要です。今年に入って行っている同手術の検査結果はどれもよくないものでした。今回は・・・悪性でないことを願うばかりです。

安かろう悪かろう・・・petshopの資質。

March 12th, 2008

ducks.jpg 2006年6月に改正動物愛護管理法が施行されました。それでも国民生活センターには購入したペットについて1000件を超える相談が寄せられていると言うことです。決してこれは他人事ではなく身近で起きていることだなぁと実感する出来事がありました。1件目は陰睾丸のフレンチブルドッグ。購入する際はなんの説明もなく、当院で2度目のワクチンを接種する際に発覚しました。陰睾丸は放置しておくとお腹の中にある睾丸が癌化することもあるため手術をしなければなりません。2件目は気管虚脱のチワワ。購入する際、咳をしていたのだけれど『風邪だから薬を飲んでいれば大丈夫』とのことで購入したが症状は変わらず、レントゲンを撮ってみたら病気が発覚。店側の対応は『交換させていただきます』とだけ。3件目は写真の前肢骨格異常のミニチュアダックス。やはり購入時にはなんの説明もなく、帰ってきてから歩き方をみていたら変だと言うことで来院。現在は痛みはなく元気に歩いてはいますが、将来的には関節炎になる可能性があります。この3件の事例はすべて同一ショップから販売されたペットの話です。 続き »

どの方法でいくか・・・。

March 1st, 2008

pre-ope.jpg 先日、チワワの膝蓋骨脱臼の手術を行いました。膝蓋骨脱臼を起こしているということは触診やレントゲンで診断することが出来ますが、いざ手術ということになるとどの方法でいったら良いか考えてしまうことがあります。この前、久しぶりにみなとよこはま動物病院に行くと、永岡勝好先生が膝蓋骨脱臼の手術をするということで拝見させていただきました。同体で同じ脱臼とはいえ右足と左足では手術内容も異なるのは当然なのですが、自分が勤務していた頃とは手術方法も更に進歩していました。同じ脱臼だからといってこの方法といった定番が必ずしも存在しない膝蓋骨脱臼の整復手術。改めて膝関節外科の奥深さを垣間見てきました。post-ope.jpgそんなことを踏まえながら今回挑んだ手術、右足は大腿四頭筋と膝蓋骨を支えている靱帯のアライメントを整えること脱臼をコントロール、左足はこれらだけでは不十分だったため再度手術を行いスクリューを1本うつことで脱臼をコントロール出来たようです。整形外科(特に関節外科)は術後のリハビリが大切なことをお話しし、昨日退院に至りました。スクリューをうった方の足に少々挙上が残っていますがこれからしっかり経過を観察していきたいと思っています。

ひげ先生、来院。

February 23rd, 2008

higesensei.jpg 大阪で開業している大学時代の友達が来院してくれました。お互い研究室では室長をやっていたこともあり、何度か飲みに行ってはなんやかんやと愚痴を言い合ったりしたものです。大学卒業後は青年海外協力隊に参加するなど、非常にアクティブな友達です。そんな彼も今では大阪の住之江区で病院を開業し活躍されているようです。短い時間でしたが、仕事のこと、病院経営のこと、これからのこと.etc久しぶりにお酒を飲みながら話すことができ良い刺激をもらうことができました。ここで紹介するまでもなく信頼・人気のある【動物病院 森のくまさん】の松田年弘先生です。ご近所の方はよろしくお願いします。

やはり困る〜未受診妊犬

February 7th, 2008

 気がついたら2月7日。早いもので1年のうちもう1ヶ月が過ぎてしまいました。先日の新聞で未受診妊婦の記事があり、だいぶ問題になっているようですが“これって犬にもいえることだよなぁ〜”と思いEntryさせていただいています。これだけ多種多様な犬種が出回っている世の中、【犬は安産】と言われていたのは通用しなくなっています。特に人気のチワワ、ちょっと前ですがドラマに起用されたことで人気のパグ、最近人気が出つつあるフレンチブル。どれも短頭種に分類されるものでほとんどの場合お産には何らかの形で人の手助けが必要となります。妊婦さんほど検診の必要はありませんが、せめて何頭お腹の中にいるのか、産道と胎児の頭の大きさを比較して自然分娩が可能かどうかくらいは事前に知っていきたいものです。
 当院では交配したと思われる日から約40〜45日位に一度超音波の検査、そして交配した日から55日位にレントゲンの検査を行っています。こうすることでお産をスムーズに進めることができるからです。動物病院としても一番困るのはやはり駆け込みお産です。お産をさせたい、あるいはお産になるかも知れないと思ったらどうか一度病院での検診を受けてください。

手術をやるからには。

January 21st, 2008

 近所の先生の所に手術をしにいったときの話。他の動物病院で骨折の手術を行い骨プレートを除去した後に再骨折をしたようなのですが、手術した病院に駆け込んだところ “うちではもう手術はできません。あとは副木をあてて固まるのを待ちましょう” と、ここまではまぁ許せるのですが “もし骨が固まらないようなら足を切るようになるかもしれません” 患者さんはびっくりして、こちらの病院に駆け込んできたようです。又聞きの話ですから最初の先生がどのようなニュアンスでこのような話をしたのかはわかりませんが、足を切ると言われた飼い主そしてその犬の将来のことを考えたら簡単にこんなことを言うことはできないと思うのですが・・・。 続き »

今年最初の手術は・・・。

January 9th, 2008

mass-hema.jpg 新年早々強烈な写真を載せてしまいますが、これは超音波検査で腫瘍が発見された脾臓を摘出した写真です。このゴールデン・レトリーバーは癌で亡くなっている兄弟が居たということで念のため健康診断を受けたところ、超音波検査にて脾臓に大小2つの腫瘍が発見されました。診断を受けた私の先輩の病院では、手術が来週になってしまうということで急遽当院にて手術を行うこととなりました。12歳ということで麻酔時間を短く、出血量をいかに少なくできるかということがこの手術のカギになりましたが、去年導入したVIO300Dのバイクランプによって速やかに手術を行うことができました。今日は飼い主さんと元気に面会でき、あとは病理検査の結果待ちです。脾臓にみられる腫瘍には【血管肉腫】というものがあり、外科手術を行ったあとも定期的な検診と化学療法が必要になることがあります。結果が悪性でないことを祈るばかりです。