トップ | 理念 | 診療と施設 | 料金表 | アクセス&地図 | お問い合わせ

Archive for February, 2007

『入院』の意味

Saturday, February 24th, 2007

 入院というと先生が一晩中付きっきりで治療してくれて安心なイメージかあるかと思います。一晩中付きっきりは無理としても、状態によっては数時間おきに見回ってくれていれば入院の意味があるかもしれません。自宅に併設されている病院ならば見回りや付き添いは自由なのですが、テナント契約の病院だったりすると、夜間人が滞在(宿泊)すること自体が契約に反してしまうことがあるため病院を空けざる終えないという話を知り合いから聞いたことがあります。けれどもどうしても入院が必要な患者さんが来た場合は、寝袋を持ってこっそり夜勤をするという先生もいらっしゃるそうです。
 入院は飼い主さんが自宅で管理するのが難しい状態(手術後etc.)であったり、点滴による継続的な治療や管理が必要と判断された場合に勧められるものだと考えています。入院させたらからには責任を持って管理するのが獣医師としての使命。入院させるだけさせておいて、夜間は院内に誰も滞在(見回り)することがない病院もあるそうです。夜間どのような管理をしてくれるか確認することは、実際に入院をさせるかどうかを決める重要なポイントだと思います。必ずチェックしてみてくださいね。

嗚呼、更新が・・・。

Monday, February 19th, 2007

 今月は頑張って更新しようと思っていたのですが、前回の更新からだいぶさぼってしまいました。病院での話題というものはどうしても難しい病気の内容に偏ってしまいがちで、かといってあまりふざけた内容(個人的な愚痴etc.)では病院のホームページには相応しくないし・・・。最初の頃の頑張りは何処へやらといった感じです。まあ、あまり肩に力を入れずに更新できるように頑張ります。
 さて真面目なお話しですが、先日お隣の群馬県からわざわざ当院まで足を運んでくださっていたバーニーズマウンテンドックの飼い主さんから、その子が亡くなったというご連絡を頂きました。当院で2回手術をさせてもらい、年齢からくる変形性脊椎症を緩和するためにレーザー治療やお薬での治療を行っていたのですが、13年間の命を全うしました。私が診察に携わったのは後半でしたが、今までよく頑張ってくれたと思います。その子は最終的には入院などすることなく自宅で飼い主さんに看取られながら亡くなったようです。命が終わりを告げることはどんな時も悲しいものですが、飼い主さんに看取ってもらえることってそのペットにはとても幸せなことだろうと思っています。ゆっくり休んでくださいね。

同じことなのになぜ?

Saturday, February 10th, 2007

 医療というと崇高なイメージがありますが、これによって生計を立てているわけですからどうしても料金が発生してきます。例えばワクチンやフィラリア予防薬では原価があり、そこに診察料や技術料・処方料というものが加わり飼い主さんに請求されることになります。このように原価があるものであればあまり大きな料金の差はでませんが、処置や手術によっては使用する材料や器具その先生の腕前などによって天と地のような差が出てしまうこともあります。料金は高すぎても安すぎても問題があります。

手術手洗いの概念

Saturday, February 3rd, 2007

 手術の前にはブラシで指先から肘までゴシゴシ丁寧に手洗いすることが基本とされています。おそらく現在、大学の外科実習で教えている方法も変わってはいないと思います。滅菌消毒の基本的な作法を身につけておくことは自分が開業した際に、手術での余計な感染を予防するために必要なことだと思います。もう5年前の2002年に発表された手指衛生ガイドラインというものには、今までの手術手洗いの概念を変えるような発表がされていました。それは【ラビング法】というもので、速乾性擦り込み式手指消毒剤を皮膚に擦り込んでいくというものです。もちろん手洗いの仕方にもある程度の規制がありますが、ブラシによる手洗いの欠点を解消し、それと同等あるいはそれ以上の殺菌効果を得ているというデーターも発表されています。これは人医療での話ですが、手術に際しての手洗いについては獣医療にも充分適応されることだと思います。今までの概念にとらわれず、良いと思われることはどんどん取り入れていくことはどんな医療の現場にも必要なことかもしれませんね。