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Archive for January, 2006

薬も使い方次第では・・・

Monday, January 30th, 2006

 このblogでも薬の使い方について何度かEntryしたことがありますが、吐き気を抑える薬も使い方次第では恐ろしいことが起こります。胃酸の分泌を抑えることで吐き気を抑えるものもあれば、胃〜腸にかけての運動(腸蠕動)に働きかけて吐き気を抑えるものもあります。今回このEntryをしたのも先日の異物を飲んでいたラブラドールのことで私も考えるところがあったからです。獣医さんだったら異物の可能性があれば吐き気止めとして後者の薬は使用しないでしょう。けれども異物が入っているかどうかは、バリウム造影を行って確定診断となります。もしバリウム造影以前の検査で異常が見つかったとして治療方針が変わっていたら・・・

肛門嚢切除

Sunday, January 29th, 2006

 肛門嚢(腺)絞りをしたことがありますか?肛門を中心として時計の3時と9時(4時と8時ともいわれている)のところに存在する分泌腺で、そこから分泌される液体はにおいが強くこれに悩まされている飼い主さんもいらっしゃるかと思います。通常、肛門嚢からの液体の排出は排便時に行われていることがほとんどですが、過剰分泌や炎症・感染、筋緊張の低下によって常に肛門周囲を汚してしまう場合もあります。今回は寝ている間にいつも寝床を汚してしまうということで手術することになりました。

一難去ってまた一難

Wednesday, January 25th, 2006

 ちょうど1週間前に異物(マスコット)を飲み込んでいた為、開腹手術によってその異物を取り出したラブラドールが来院されました。また吐いているということです。手術の際に胃から腸全体にわたり他の異物や異常がないか確認し、術後も食欲が戻り元気に退院していったのにどうしたことか?いろいろなことを考えながらお腹を触診してみると正常な腸とは異なる触感(太めのソーセージのような)の腸を触れることができました。これはもしかすると・・・

何の薬だったっけ?

Saturday, January 21st, 2006

 “なんかだるそうだったから、前にもらっていた薬を飲ませたら急に元気が出たよ!”と言われたことがあります。“以前処方した薬は確か抗生物質だったのだが?しかも大分前・・・”大切なペットが調子悪い時に何とかしてあげたいのはどの飼い主さんも同じでしょう。となると以前病院からもらっていた薬を引っ張り出し、与えてみようとする気持ちもわからないではありません。けれども注意してもらわなければならないのは、万能薬という薬はないということです。よく抗生物質を飲ませることで安心される飼い主さんがいらっしゃいますが、場合によっては症状をひどくすることもありえます。“病は気から!”といわれていますが、薬を飲ませたことで安心するのは飼い主さんで、本犬(猫)は薬を飲まされなくても落ち着いたかもしれません。もし与えるにしても何の薬だったかよく確認して与えてくださいね!

ギブス固定について

Wednesday, January 18th, 2006

 骨折をしてしまったらどのように治すか?それは現在通院している先生の経験や手慣れた手技によって異なります。当院では前足の骨折では手術によって骨折部を整復し、補助固定として写真のようにギブスを巻きます。人のように手術後安静を保つことが難しい犬猫では、術後の運動制限が充分でないと手術が台無しになってしまうことも少なくありません。その点ギブスを巻くことで手術した部位は安定した状態を保つことができ、若干の不自由はありますが犬猫は運動することを妨げられません。さてこのギブス、どの位の間隔で交換すべきなのでしょう?

皮膚が黄色い

Monday, January 16th, 2006

 人でも動物でも皮膚が黄色くなったらそれを“黄疸”といいます。黄疸は、血清ビリルビンの濃度の上昇によって引き起こされた結果観察される状態です。黄疸の細かい原因を挙げていくと非常に難しい話になってしまうので比較的身近な原因について挙げてみようと思います。

スタッフ育成

Sunday, January 15th, 2006

 前回のEntryに引き続き、病院作りについて思っていることです。大きな病院になればなるほどスタッフのレベルは一定なものでなければならないと思います。診療するにあたっての獣医師のレベル、入院中の動物を看護するAHTの対応など患者さんはよく観察されています。たまにみなとよこはま動物病院に顔を出した際に昔の患者さん会ったりすると1年目の頃の自分の話をされたりすると“えっ、そんなとこまで見ていたの?”ということがあります。