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Archive for June, 2005

コミュニケーション

Wednesday, June 29th, 2005

 いくら腕が良くてもつっけんどんな先生と、人当たりはよいのだけれど病気の直りが悪い先生、どちらにかかりますかといわれたらこれは難しい選択ですよね。一昔前までは現在のように動物病院も少なかったので、ちょっと愛想が悪かったり病気の治りが悪くても患者さんが文句を言うようなことはありませんでしたが、ペットブームとともにこれだけ動物病院の数も増えるとコミュニケーション不足からくるもめごと(裁判沙汰)もちらほら耳にするようになってきています。動物病院というのは医療を行う場でもありますがサービス業でもあります。治療のこと以外にも飼い主さんとコミュニケーションを取ることで、お互いにより良い関係を築けるよう気を配らねばなりません。

患者さんのための勉強

Tuesday, June 28th, 2005

 医療に携わる者の勉強不足は本人だけの問題では済ませることができません。その者の知識や技術レベルによってかかる患者さんの治療(命)を左右することになるからです。現在、当院には重度な腎不全の犬が入院しています。人ならば人工透析という方法で症状を軽減することができますが、犬猫の場合は腹膜透析や輸液剤の点滴により治療していくことが一般的かと思います。なかなか効果が出ないのはわかっていてもいろいろな文献や先輩方の経験談を聞いたりすることで、少しでも良い方向にもっていけるように思考を張り巡らせ治療を行う毎日を送っています。 私事ですが、先週から検査入院をしていた母が本日退院してきました。ある程度の年齢になれば病院にかかることが増えてくるかとは思いますが、治療を適切な方向に導いてくださった先生方に感謝いたします。

心臓と腎臓の関係

Saturday, June 25th, 2005

 昨日のEntryに継続するものなのですが、腎臓は血液中の不要な物質を尿として排泄する臓器です。その血液の流れを一定のレベルに保っているのがポンプとして働いている心臓です。単に肝臓が悪いだの腎臓が悪いだのといっても、そのおおもとで原因の一端を担っているのは心臓だといっても過言ではないかもしれません。昨日のEntryで“薬の調整が難しい”といったことを書きましたが、皆さんにとっては“なんで?”と思われている方もいらっしゃると思いますので簡単にご説明してみようかと思います。

弁膜疾患

Friday, June 24th, 2005

 ひとことに弁膜疾患といってもいろいろありますが、私たち獣医師がよく遭遇する弁膜疾患といったら“僧帽弁閉鎖不全症”が一番多いかと思います。犬種によって生まれつきこの症状をもっているものもあれば、老齢の小型犬種では検診時に比較的容易に発見することができる弁膜疾患です。ほとんどが発見した際には無症状のことが多いので、飼い主さんに“お薬を飲んでみましょうか?”と提案しても“症状がないから・・・”ということで断られてしまうことが多いものです。けれども大学院で心臓病のことを専門的に学んだ友達に聞いたところ、治療は発見したならばできる限りはやく開始した方が症状の発症を抑えられるということでした。

骨が解けていく

Wednesday, June 22nd, 2005

 急に後ろ足に力が入らなくなったシーズーが来院しました。股関節が抜けてしまったような立ち方をしているのですが、触診してみると痛みは訴えるもの脚長(左右の足の長さ)をみても股関節は抜けてはいなそう。念のためレントゲンを撮ってみたのですが、背骨にしても股関節部分の骨にしても左右が対称でないことがお判りになるかと思います。(ちょっとポジショニングがいまいちなのですが・・・)

仕事にだけ集中できること。

Tuesday, June 21st, 2005

 どんな仕事にでもそうですが、仕事が中心(好き)な人間にとって仕事にだけ集中できるということほどありがたいことはないのでしょうか?食事をはじめとした身の回りのことやってみると意外と時間を取られるものです。昨晩は久しぶりに台所に立ち夕食の用意をしてみたのですが、火の前に立って作業をするということはこの時期暑くて大変なことです。 今日はどうしてこんなことをEntryしているかというと、私の母が先週の土曜日より検査入院のため家を空けており、まだ独り者の私と父とで家事を分担しながらやっているのです。慣れない家事をこなすのはなかなか大変なもので、母のありがたみを毎日実感しています。何も心配しないで仕事に集中できるということはありがたいことですよね!(さて、今晩のおかずは何にしようか・・・)

都会では見かけないと思いますが・・・

Monday, June 20th, 2005

 昨日診療も終わりかけの頃、患者さんから“猫の肛門から長いムシが出てきたので見てほしい!”と連絡をもらい待っていると、横浜での勤務医時代には見かけることの珍しかった寄生虫が・・・。これが“マンソン裂頭条虫”です。写真のものも10cm以上あったのですが、体内では最大250cmにも成長するようです。この寄生虫はカエルやヘビの体内に寄生していた幼虫が猫の腸粘膜で発育するもので、いかに自然が多いところで猫が自由に遊んでいるかがわかりますよね。治療は駆虫薬を飲ませることで駆除できます。もし見つけたら早めの駆虫をお勧めします。