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Archive for November, 2004

MRIはありますか?

Tuesday, November 30th, 2004

 より高度な医療を求める患者さんの気持ちとはすごいものです。本日、電話で“そちらの病院ではMRIはありますか?”というお問い合わせがありました。その方がどうしてMRIが必要なのかまでは伺えませんでしたが、かわいいペットのためになんとか近場でないものかとおそらくタウンページを捲られていたのでしょう。?n MRIはレントゲン以上に病変部を明らかにしてくれるすばらしい器械だと思います。けれども設置工事からMRI本体、そしてランニングコストの全てを計算してみると、正直個人経営の動物病院ではとうてい維持できる代物ではありません。東京近郊では設置されている病院もあるかも知れませんが、私の知る限り大学病院クラスではないと設置はされていないかと思います。検査が必要とされるなら、おかかりの病院で紹介してもらうことが良いかと思いますよ。

痛みからの解放

Sunday, November 28th, 2004

 大型犬種によくみられる股関節形成不全や離断性骨軟骨症、小型犬種ではレッグペルテス病や膝蓋骨脱臼などブームになる犬種(全てにではないが!)には何らかの遺伝疾患を抱えています。特に痛みに関しては本人がどの位痛みを感じているのかはわかりませんが、飼い主としては見ているのが辛いことだと思います。痛み止めというと、アスピリンに始まり非ステロイド系のエトドラク・カルプロフェンと様々な薬が発売されてきましたが、さらに新しいものが最近発売されました。?n ズブリン(テポキサリン製剤)という製品なのですが、今までの薬と違い口の中に入れるとすぐに溶けてしまう(口内崩壊錠)もので、お薬を投与する側もされる側もストレスなく与えることができます。とかく薬というと抵抗がありますがこれはなかなか画期的なものなのではないでしょうか?痛み止めとしての効果もどの位のものか楽しみです。

何種をうてば良いのだろう?

Saturday, November 27th, 2004

 予防医療も日々進歩しています。犬猫の病気でまず予防というとワクチンが挙げられますが、飼い主の皆さんは今年病院で何種ワクチンをうってもらったかすぐ答えることができますか?自分が横浜で獣医師として働き始めたころは猫のワクチンといえばは3種というのがほとんどでした。ところが最近では5種というワクチンが発売されているようです。?n

体重と血液の関係

Wednesday, November 24th, 2004

 “体のほとんどは水分からできている”何かの宣伝のキャッチコピーのようですが、その水分でもある血液の量は果たしてどの位かご存じでしょうか?犬では1?あたり約80?、猫では1?あたり約70?といわれています。これは体重の1/12〜1/13の量となります。気になるのは手術や怪我などによってどの位の血液が体内から喪失した場合、命に関わってくるかということではないでしょうか?例えば体重が20?の犬の場合、1600?が血液の総量だとするとその半分である800?を喪失すると生命を脅かす状態となります。(肥満犬ではこの数字はあてはまらないでしょう!)?n 手術前に血液検査をするのは、肝臓や腎臓の機能が正常かどうかを確かめる意味もありますが、現時点での血液量がどのくらいのものかということを確かめるものでもあるんです。

夜間救急診療について

Tuesday, November 23rd, 2004

 昼間は元気だったペットが夜になって急に調子が悪くなることは決して珍しいことではありません。状態によっては明日まで様子をみても平気なものとそうでないものとがあります。当院は24時間体制ではありませんが、カルテのある患者さんに限って可能な限り対応させていただきます。 PM9時以降(日曜・祝日はPM8時以降)は留守番電話になっておりますが、必ずカルテ番号とお名前、症状をメッセージにお残しください。折り返しご連絡差し上げます。尚、10分以上連絡がない場合は申し訳ありませんが、他の救急対応病院にご連絡ください。

脂肪の役割

Monday, November 22nd, 2004

 日頃、肥満=脂肪という具合に悪者にされがちな脂肪ですが、体内では脂溶性ビタミンの吸収を良くしたり、食べ物の嗜好性を高めたり、必須脂肪酸の供給源としてなくてはならないものなのです。特に必須脂肪酸は細胞を構成する成分として欠かすことのできないものであり、不足してしまうと成長不良や運動機能の低下、繁殖機能の低下さらには被毛の状態を悪化させたりふけ症の原因になります。?n 無闇なダイエットで脂肪を制限してしまうことで体内の代謝を変化させてしまいます。どんな脂肪(油)にどれだけ必須脂肪酸が含まれているかといったところまで気を遣わないとダイエットが思わぬ病気を引き起こしてしまうことがあります。人のダイエットも犬猫のダイエットも正しい知識が必要ですね!

降ろしますか?それとも・・・

Saturday, November 20th, 2004

 睾丸(精巣)が生後2が月の段階で陰嚢(精巣2つが収まっている袋)に降りていない場合、これを陰睾といいます。睾丸は熱に弱い臓器のため陰嚢に収まり極端な熱の上昇からその組織を守っているわけですが、陰嚢内に降りきることができずに腹腔内(お腹の中)あるいは鼠径部(太ももの付け根)にあると、萎縮してしまう場合もありますが腫瘍のように大きくなってしまうこともあります。?n 今日はチワワの手術をしたのですが、飼い主さんが去勢を希望されたので去勢手術となりました。どこまで精巣が降りてきているかによって手術の難易度が変わりますが、写真のように鼠径部(鉗子で示している所に精巣が隠れています)にまで降りてきていれば陰嚢内に収めてあげることはそんなに難しいことではありません。雄犬で精巣が1つしかない場合は早めに診察を受けましょう。そしてなるべく早めにどちらかの手術をすることをお勧めします。(※陰睾は子犬に遺伝しますので交配はしないでくださいね。)